続・隗より始めよ

利尻島より発信中

富士温泉病院では、作業療法(occupational therapy)をOT、理学療法(physical therapy)をPTと呼ぶ。
どちらも若い療法士さんが多く、明るいムードだ。
患者にはそれぞれ担当の療法士さんがつき、毎日決められた時間内でのリハビリを行う。
合間にはPT室での自主練も可能だ。
私もようやく病院のペースに慣れてきて、痛みと向き合う姿勢が整ってきた。

私の担当の療法士さんたちは、OT、PT共に若い女性で、とても感じが良い。
丁寧にやってくれているのを感じるので、リハビリは楽しい時間だ。
最初の頃はただお任せだったけれど、最近は積極的に自分の状態を的確に伝えるように心がけている。

特に痛みに関しては、どんな風にどこが痛いのかを常にフィードバックすることで、療法士さんたちに状態を把握してもらえる。
当たり前のことだけれど、信頼関係を確立することで、治療の効果があがりやすくなると思うのだ。
また、『伝える』ということを意識するようになると、自分の身体をより一層観察するようにもなる。
実はそれがかなり重要なファクターなのだと気付いた。

どんな時に、どんな風に痛むかを知る。
そんな簡単なことが、入院前にはできていなかった。
というか、気にしていなかった。

気にするようになれば、痛みは私に何かを気付かせるために現れてくれるものなのだとわかるようになる。
これは痛みが消える、というような目に見えた効果ではないが、ものすごい進歩。
自分を客観的に見つめるためには、誰かの助けが必要なんだよね。

歩き方ひとつにしても、今まで足裏を意識せず、ただ痛む足をひきずるようにしか歩いていなかったとわかった。
足裏でしっかり地面を蹴ることができれば、歩行時の痛みは和らぐ。

変形性股関節症は、完治するものではない。
すり減った軟骨は、どんなに頑張っても元には戻らない。
でも、人工関節の手術をしなくても、痛みと共存しながら、生きていくことは充分可能だと思える。

身体はいつも、どんな時でも治ろうとしてくれている。
そのために無理な動きをすれば、痛みという信号を送って動きを制御するようになっているのだ。
ちょっとした工夫をし、身体を思いやるのが、私の仕事。
あとは身体が自然にやってくれる。

人体の全てを理解しようなどとは、考えるのもおこがましい。
自然に備わった治癒力を存分に引き出しさえすればいいのだ。
私は痛み止めの点滴を断った。
股関節の痛みを薬で止めてしまっては意味がない気がしたからだ。

自分の身体の声を聞く、という単純な作業が、人間にはたても難しいことになってしまっているけれど、感性を研ぎ澄ましていけばわかるはずだ。
頭で考えているうちは無理。
痛みには、絶対に理由がある。
何かを気付かせるために存在している、そう確信できるようになったことそのものが、今日までのリハビリの効果。
これからも楽しみ~☆

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