続・隗より始めよ

利尻島より発信中

前夜祭

time 2014/06/20

今日から3日間の旗止め。(漁をしないという意)
始まったばかりのウニ漁を取りやめてまで、なぜお祭り?
この稼ぎ時に、お祭りはお祭り、漁は漁でしょ?などと疑問を感じる人はいない。
私にはトンと意味不明なのだけど、それほどまでに島民の祭りへの思い入れは大きい。

漁だけでなく、仕事まで休みになるのだから驚く。
今夜御神輿に魂入れをして、明日が本番、そして何をするのかよくわからない明後日までが一応日程だ。
と言っても、各集落ごとに行われるので、今回は夫の実家方の集落のお祭り。
これを皮切りに、4カ所のお祭りが断続的に行われる。
何を祈願しているのか、何かを祝っているのか、そのあたりは不明。

おまけに誰に聞いても、どんな神様で何を祀っているのかもイマイチわからないけれど、とりあえずみんなお祭りの日には甘い赤飯を炊き、お煮しめなどを作るのが慣わしのようだ。
ほんの少しの露天商もやってくる。
まあ、規模は小さいけれど、島では重要な行事なのだ。

というわけで、今夜は集落の自治会主催の前夜祭に行ってきた。
15時開始の前夜祭。
ジンギスカンと炊き込みご飯の支度だけなのに、集合10時、笑える。
なにかをするときにはいつも過剰に忙しいと騒ぐのもまた、島の風習。
ちゃちゃっと段取りよく進む、などと言うことはない。
このまったりペースには、いつまでたっても慣れない私。

しかし、今日の私の動きは機敏だった。
何せ立ったり座ったりの動作がすごく楽になっていたから。
だらしなく汚されていくテーブルが気になって我慢できず、なんだか一人でちょこまかちょこまか動いていた。

そう、『ちょこまか』だ、これ重要。
そういう表現の動きができるようになっていた自分を、ちょっと自慢したい。
動き回った反面、あちこちで座らされ、結構ビールを飲んでしまった。
酔っ払い出すと自制が効かなくなり、食にも走る。
結果的には体重が1キロも増え、猛省。

でもね、飲まなきゃやってらんないよ。
だって言葉の壁が大きすぎる。
島に来て3年にもなろうと言うのに、今だに聞き取れない会話がほとんどなのだから。
漁師たちの使う『浜言葉』には独特の発音があり、私にはそれがほとんど聞こえない。
英語よりも聞こえない。
今日も電話でおつかいを頼まれ、『タバコ買ってきてけれ、ねりすわんごこ!』という意味不明な言葉に苦心した。

ねりすわんごこ??
なんじゃそりゃ!
あまりにも聞き取れないので、パッケージの色を確認、白と水色、というヒントからやっとわかった。
頼むから『メビウスONE、5個!』とはっきり発音してくれ!
まあ、騒いでも仕方ない、こんなことは日常茶飯事。

夫の名前は『かずし』だけれど、きちんと発音できる人はいない。
『かつし』『かし』・・・どうでも好きに呼んでくれ。
もはや聞こえないことが普通になってしまった私は、ヒアリング能力を磨くよりも、笑ってごまかす世渡り術を身につけてしのいでいる。
『うんうん』『へえ〜』で聞いているふり、時々『そうよね〜』で万事OK!
疑問符さえ投げかけられなければ、これで大丈夫。
人は、聞いてもらいたい生き物。
島に来て大いに学んだことのひとつだ。
それにしても今日は良く働いた。
なんか異様に疲れて眠れない(笑)

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