続・隗より始めよ

利尻島より発信中

国境の近くに暮らすということ

time 2014/12/08

どうしようもないことなんだけど、この時差なんとかならないのか。
公にされていないが、ここには確実に時差がある。
私の体感では、関東とは1時間以上がずれ込む。
今は日本のどこでも一年で最も夜が長い時期とはいえ、島の夜は長すぎる。
午後も4時を過ぎれば暗くなり、車はライトを点けなければ走れないほど。

その時間に誰かに会っても、もはや『こんにちは』ではいられない。
正式な挨拶は『おばんでした』なんだから困る。
おばんです、ならばまだわかるが、なぜ過去形になるのか、誰に聞いても納得する答えが得られない。

何年暮らしても、島の感覚にはついて行けないよ。

今日はお通夜に参列してきた。
冬の葬儀もまたつらい。
喪服はいいけど、靴どーすんの、ってことなんだ。

ストッキング1枚にヒールなど、足がちぎれてしまうし、そもそも雪の中を革靴では歩けない。
仕方なくモコモコブーツを履く羽目に・・・
なんともチグハグな格好になってしまうわけだが、これもまた仕方ない。

この島には、仕方ないことが多すぎる。
ずっと島にいる人たちにとっては、当たり前のことで受け入れることができるのかもしれないが、私にとっては全てのデータを書き換える作業になるのだ。

こんなはずでは・・・と思い始めたらキリがない。

たとえば『灯油代』
島では年間30万円程度の灯油代がかかるのが普通なのだけれど、私にとってはこれがめちゃめちゃ高いものに思える。
だってこんな出費は今まで私の家計簿には存在していなかったものだから。
そんなものなくても暮らしてきた、と思う気持ちが捨てられず、もったいないからと言って少しでもストーブを消したがる私を、夫はまるで理解できない様子。
なぜ寒いのを我慢しなければいけないんだ、と言われる。

『だってもったいないんだもん』と思うのは、今までのデータの差なのだ。
幼い頃から当たり前だったことが、ここでは特異なこと。
逆に今まで全く未体験ゾーンだったことが、ここでは普通のこと。

同じ日本で、同じ法律で暮らしているはずなのに、そんなこと数え切れないほどあるんだよ。
外国ならばまだあきらめもつくだろう。
しかしここは日本なのだ、一応。
この中途半端感、ずーっと慣れないや(笑)

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