続・隗より始めよ

利尻島より発信中

治外法権

time 2015/03/11

申告書作成の目処がたったので、白色申告の場合との比較も考え、役場に行ってきた。
島には税務署がないため、確定申告の相談やら申告書の作成は、役場の職員が代行している。
ほとんどの漁師は税理士に頼むほどの経費はかけない上に、自分で作成するほどの意欲や知識がないため、実質はここで言いなりの申告書を作っているのが現状だ。

そもそも私はそれが納得できないことと、節税のメリットも考えて青色申告に変えたのだけど、完全に動向をつかむには、もう少し役場のやりかたの調査をしなければならない。

特に漁師の売り上げは、即役場に直結されている。
一切のごまかしがきかないシステムだ。
個人情報なんてものは、ここには存在しない。
経費の領収証だけ持っていけば、後は職員が勝手に作ってくれる。

ほとほと嫌になるシステムだが、どのくらいの節税効果があったかを知るためにも申告書を作ってもらった。
今年も相変わらず、組合に卸した全ての売り上げは計上されていた。
しかし、私の計算とは合わない。
巻き網漁の売り上げが加算されていなかったのだ。

数字に弱い私がそのことを指摘したら、『ああ、巻き網は○○円ってことで話がつきました』などという腹立たしい回答が。
聞けば会社からの届け出が遅れたため、最初に申告で申し立てた漁師の証言(?)により、実際に支払われた金額よりも5万円ほど少ない金額で皆帳尻を合わせたのだという。

こういうとこ、耐えられないよ。

確かにその一点だけをみれば得するけどさ、気持ち悪くないのかね。
かたや経費はうるさいことを言い、あれやこれやと却下してくるし、家事按分の計算方法も毎年違う。

適当過ぎて話にならない。
真面目に取り組むことが本当にばかばかしくなってくる。
こうして聞きに行けなければ、うちだけ皆より多く申告していたということになる。
まあ、この島に何の文句を言っても始まらないのもいつものこと。
はいはいそうですか、と聞き流さなければ気が狂う。

常識は非常識。

島には島のルール。

従いたくないことで変人扱いされるよりは、長いものにまかれているのが得策なのだ。
なんだかんだで出来上がった申告書には、想定内の税額が記載されていた。
青色の控除を入れれば、今年は皆よりかなり多く節税できる。
そんな見通しがついただけでもヨシとしよう。
いろんなことを真面目にとらえすぎてはいけない。
ここは、治外法権なのだから。

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