続・隗より始めよ

利尻島より発信中

船おろし

time 2014/04/26

世間ではゴールデンウイーク突入。
気温がようやく10℃を超え、うららかな暖かさの中に、初めて春を感じた。
大安吉日をもって、今日が巻き網の船をおろす日。
大漁を祈願しながら、見物に行ってきた。

冬の間は陸で雪に埋もれていた船が、その姿を明らかにした。
乗組員の他に、どこからともなく集まってきた男衆の手によって、人力で海までおろされる。
かなり適当ではあるけれど、酒や塩でお清めなどしながら、今日だけしか飾らない大漁旗をなびかせて。

レールの上を運ばれた船は、ここから海におろしていく。
例年、寒い中で行われるが、今日のように暖かい中での船おろしは珍しいことのようだ。

しばらく走って港に停泊。
ひとしきり写真を撮った後、思わず手を合わせてしまった。
巻き網漁に関しては、何をどうすることもできず、ただ祈るしかできない。
今年は日本のあちこちで深海魚が続々と揚がっているというニュースを耳にしたけれど、ホッケもあがってきますように。

かつて賑わいを見せていた巻き網漁も、高齢化の影響で島ではもはや残り2隻となり、乗組員も合わせて14人しかいない。
無形文化財にでも指定されそうな勢いだ。

北海道の漁業図鑑のサイトで、カモメに囲まれた夫の写真を見つけたのには笑った。

ここ3年、あまり獲れていないけれど、それでも巻き網が大漁ともなれば、港は一気に活気づく。
ビニール袋やバケツを抱えたご近所さんたちが集まってきて、ホッケを片手に帰って行く。
中にはご祝儀に、と、乗組員たちにビールなどもふるまう人もいる。
私がこの島に来て、イメージ通りの漁らしい漁を目にする機会は、この巻き網漁くらいのものだ。
他の漁は地味すぎる。(かなり勝手な言い方)

獲れるホッケは主にかまぼこの原料に使われる他、イルカやアシカたちの餌として水族館に出荷されていく。
日本全国の水族館でジャンプのご褒美に給餌しているのは、こんな離島のホッケだと知る人は少ない。
巻き網漁では、どんなにホッケがいたとしても条件良く海面にあがってきてくれなければアウト。
2ヶ月間の勝負でホッケが獲れなければ収入はゼロ、しかし当たればデカイ(と思わなきゃやってられない)!

漁師たちは一攫千金の夢を見ながら、来る日も来る日もただひたすら網を巻く。
BGMには兄弟船、と言わんばかりの演歌の世界。

まさに日本海!

潮風と紫外線にさらされ、日に日に顔も真っ黒になっていくと共に、夏がやってくる。
ウニ漁が始まる頃には巻き網も終わりだ。

今年の勝負はいかに?
武田神社のおみくじ、夫は『臨時収入あり』と出た。
ついつい期待してしまう(笑)
明日からまたしばらくの間は準備のみ。
第一回の航行は連休明けくらいかな。
頑張れ!大漁!
何よりも、みんなが無事に、操業できますように!

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