続・隗より始めよ

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富士温泉病院で学んだ変形性股関節症保存療法の現実

time 2016/01/20

16日、矢野先生の診察によると、現在私の症状としては、右脚側の骨盤、及び大腿骨骨頭部に穴があいていて、変形性股関節症末期。
よそでは『すぐに手術だ!』と騒がれるレベルだという説明だった。
ところが、今のところはかなりスイスイ歩けている状況。
私を見て、末期患者だと分かる人はほぼいないだろう。
症状と痛みは、決してイコールではないことが、変形性股関節症の特徴だ。
レントゲンの結果と症状も千差万別で、どんな患者さんにも共通したことというものがない。
だからこそ、全ては自分の選択なのだと思う。

手術に踏み切るもヨシ、保存療法を続けるもヨシ。
正解がないだけに、迷っている状態を長く続けている人が多いのが現実だ。
ここに入院しても、私のように明らかに結果をだして、かなり良くなって帰る患者さんは非常に少ない。
私が見てきた限り、おそらく、10人に1人もいないだろう。

過度に『治る!』と期待を寄せすぎている人ほど、がっかりしてしまうことも多々。
自分の身体、症状と向き合うことを学ぶのが、入院の一番の効果だ。

意地だけで保存療法にしがみつくことが、ここで陥りやすい罠。
自分の中で期限や目安をしっかりと決めた上で、保存療法に取り組むことがとても大切だと、ここ3年で学んだ。
私もこうして入院すればかなり良くなるけれど、日常生活に戻ればまた痛みも復活してしまう。
年々、その賞味期間は短くなってきて、良い状態を維持することが困難になりつつある。
加齢による老化現象も加わってくるわけだから、当然のことだ。

『絶対に手術をしない!』という強い意志は、実は邪魔者。
臨機応変に対応できる、柔らかな心を持って、この病気と向き合って行こうと思う。
頑固になって得するものなど何もない。
私のライフスタイルにおいては、島の生活と股関節の病気との相性が最悪だ。
夏の昆布干し、冬の雪かき、どちらも御法度。
元来、股関節患者が取り組むような仕事ではないのだ。
ではどうするか、ということを、これから慎重に考え、選択していかねばならない。
それは生活の拠点を含め、大がかりな話になっていくため、簡単には決められない。

変形性股関節症は、命に関わる病気ではないが、自分がどう生きるべきか、を強く問われる病気なのだ。
その選択肢は、手術か、温存か、の2択では語れない。

今日も声をかけられたが、今回の入院では、このブログを見て入院を決めた、という患者さんに、もう5人も会った。
そうなると逆に、無責任なことが書けなくなってくる。
変形性股関節症の保存療法に取り組んでいるリハビリ病院は、私の知る限り全国でもここだけだ。

自分の病気は、何かを学ぶために起きている。
それを理解した上で、取り組んでもらえたらいいな、と願ってやまない。

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