続・隗より始めよ

利尻島より発信中

おしよせる危機感

time 2015/08/25

連日旗が上がりすぎて疲れてきた。
それもそのはず、5時から騒いで、出荷が終われば昼。
この時点ですでに7時間労働。
家事を手抜きしながらでもマッサージをこなし、夜ホッとするまでいったい何時間なんだ?と思うとクラクラする。
こんなのが続くんだからたまったもんじゃない。
これに昆布作りが割り込んでくるのだから、もはやてんてこ舞い。
時間が足りないだけでなく、体力が追いつかないんだよ。

とうとう今日は午後、気絶しちゃった。
少し休もう、とベッドに倒れかかったまま眠りこけていた。
漁だけで食べていかれるのなら、こんなに苦労はないのだが、そうもいかず。
ウニ昆布だけで生活が成り立っている漁師はいない。
少しばかり豊かなのは、養殖昆布やなまこなどをやっているところくらいのものだ。
きつすぎる仕事だよね。
今日もウニの漁獲が少なく、またしても今年の高値を更新した。
1㎏獲れれば御の字。
3時間頑張っても、売るほど獲れない人もいるほどなのだ。
絶滅寸前なり。

 
そんなウニ漁もあと数日で終わってしまうということで、余計に高くなったのだろうが、とにかく聞いたこともない値段だ。
こんなに高いウニを、いったいどんな人種が買ってまで食べているのだろう?
本当に、日本は豊かだなあ・・・
豪勢にウニを味わう人種と、それを支える我々のような人種。
この差を考えるとやっていられなくなるため、考えないようにする。
脚の痛みもさることながら、疲れが激しい。
ぶっ続けではなく、一日おきくらいの漁なら嬉しいのだが、そうもいかず。
それでもうちの漁場は旗があがるだけありがたいのだ。
島の反対側では、もう1週間も旗さえあがらない。
こんな小さな島なのに、天気はそれほどまでに違う。
人口4500人に対し、漁師は約500人。
漁師の家族、組合職員、加工場などなど、漁に関わって収入を得ている人たちはおそらく、2000人くらいになるのではないだろうか。
この人達が不景気になるということの危機感はものすごいものがある。
私はこれ以上漁師を続けていって良いのか、考えねばならないところにきているように思うが、漁師達はその現実から目を背ける。
他の仕事をするという考え方がないからだ。
本当に、全くつぶしのきかない職業だといえよう。

 


この島、かなりやばいよ。
10年後どころか、5年後だって危ない。
私はそう思う。

お知らせ

現在、メインブログ「利尻なう」にて更新中です!
スクリーンショット 2016-06-29 0.32.03

カテゴリー

過去記事一覧

2017年11月
« 6月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930