続・隗より始めよ

利尻島より発信中

父のネクタイ

time 2015/05/23

晴れなのに風が強かった今日は、沖がシケで巻き網お休み。
じれったいね。
身体を休める日、と受け止めたのか、夫は一日中寝ていた。
曜日ではなく、お天気でお休みになるというのは、何も予定が立たないということだ。
だからこそこうして上手に休息をとる才能も磨かれていくのかもしれないと思った。

ところで月末に島の知人のナントカ祝賀会、とやらがあって、スーツを着なければいけなくなった夫。
一応実家から20年近く前のスーツは出てきたものの、いったいどうやってしまってあったのか、しわくちゃ。
一生に何度着るかもわからないスーツを仕立てるのも面倒だなあ、と思ったので、今回はクリーニングに出してそれを着てもらうことにした。

離島暮らしの漁師にスーツなど、そもそも必要ない。
一生懸命奮発して作ったところで、次に着るときには体型が変わっていること間違いない。
そんなもったいないことはないよ、自己責任でなんとかしのいでくれたまえ。
慌ててネクタイだけは横須賀の母に聞いてみたら、父の形見が残っていたので送ってもらった。
こういう時、島の生活だと素敵な物がサッと手に入らないのがもどかしい。

久しぶりにネクタイなんて見たら、フェラガモの柄がやたらとゴージャスに見えた(笑)
ブランド品から遠ざかって何年になるだろう。
なんだか都会の風に吹かれた気分。
たまには目の保養もしなくちゃいけないんだね。
毎日高島屋に通っていた時期に比べたら、なんという生活の激変ぶり。

日頃、何を見て、何を感じているかで人格も変わっていくのだろう。
身につけるものだってそうだ、高級品は身を律することにも繋がっていく。
職人だった父は、今思うとかなりのおしゃれで、いざという時には必ずきちんとあつらえた高級なスーツを着ていた。
普段は作業着だけど、きちんとTPOをわきまえた人だったんだね。

最近、着る物に無頓着になっていた私にも、良い刺激になった。
分不相応な贅沢はいらないけれど、出るところに出るときには恥ずかしくない格好を。
そんな父からのメッセージが、ネクタイと共に届いたような気がして、ちょっと感慨深い夜。

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