続・隗より始めよ

利尻島より発信中

謎の食文化

time 2014/04/22

島に来てもはや10回目くらいの、お葬式のお手伝いに行ってきた。
ようやく段取りも慣れてきたが、女がたくさん集まる場所は相変わらず苦手だ。
葬儀屋さんもいるのだけれど、食事に関してはほぼご近所さんたちの賄いになる島の葬儀は、私にはまだ謎ばかり。
作るのはやぶさかではないけれど、そのほとんどはお手伝いの人たちが食べるもの。
メニューはほぼ毎回、カレーライスがメインになる。

島には斎場がないため、自治会館で行われることが多いので仕方ないのかもしれないが、そもそも仕出し弁当でもとれば、お手伝いなど必要ないのではなかろうか。
遺族にとっては余計な負担となるような気がしてならない。
まあ、それも地域のつながりのひとつなのかもしれないが、私にはあまり理解できない。
合理的なだけが良いというわけではないが、あまりにも無駄が多いような気がして。
まして、『心』が存在しない義理だけのお手伝いなど、どこか白々しく感じてしまう。
私はよほどのひねくれ者なのかもしれないな。

もしも私がこの島で死ぬとしたら、白洲次郎じゃないけれど、葬式無用、戒名不要と言い残したい。
関東とはあまりにも違う葬儀の風習。
その中での最たるものが、黒飯の存在。

お手伝いの人たちには必ず配られる、私にはずっと謎の食べ物。
餅米を小豆?と共にふかした、少し塩味のついたご飯。
色が違うだけで、味は関東の赤飯と変わらない。
だけど祝い事の赤飯に反して、弔事には黒飯、これが北海道では当たり前らしい。
その意図はイマイチわからない。

堂々と添えられた真っ赤な紅ショウガが、さらにその謎を深める。
葬儀に赤、というイメージが私には皆無なのだ。
そもそも北海道の味覚ってのは、それまでのイメージと違って、私には驚くことが結構多かった。
黒飯の味が関東の赤飯と同じだと書いたが、では北海道の赤飯とは?

驚くべく事に、食紅で赤く色づけた餅米に、甘納豆を入れて甘ったるく作る。
お祭りの日などは各家庭で作っているようだけど、私にはいまだに気持ち悪くて、おいしいとは感じられない。
と言うか、そもそもそれが赤飯だとは受け入れがたい。
納豆に砂糖を入れる人も多いようだけど、どうやら北海道では意外な物に砂糖を使う、独特の食文化を持っている。
砂糖をまぶしたアメリカンドッグを初めて見たときにはギョッとした。

おかず関連では茶碗蒸しも甘い。
最高の昆布だしがとれる地域でなぜ?などと考えてはいけないのだ。
とうもろこしをゆでる時には、『サッカリン』をぶち込むことを忘れない。
こうして羅列すると、私には気持ち悪い物ばかり。
割と味の許容範囲は広い方だと自負する私だけど、今までの味覚とあまりにも違う味に関しては、これからも慣れることはないと思う。
いいんだ、私はやっぱり内地(本州を北海道ではそう呼ぶ)の人なんだから。

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